Windows10でFS2004を動かせることは,このブログをはじめた頃に書いた記事で報告しました。
しばらくして,いろんな方から,動かないとの相談が寄せられました。
参考にしていただければと,私のPCでFS2004をインストールしたときに注意した事をまとめてみました。
FS2004はWindows10の1709 の機能更新プログラムを乗り越えました
Windows10でFS2004を動かせることは,このブログをはじめた頃に書いた記事で報告しました。
たくさんの方に読んでいただきましたが,いろんな方から動かないとの相談がありました。
私のところでは何の支障も無く動いているので,事象の再現ができないことから解決に至らないこともあっただろうと思います。
そこで動く事例として自分のPC環境を公開し,参考にしていただくことにしました。
この構成に至るまでには,試行錯誤を繰り返しています。
自己満足と言われればそれまでですが,支障なく最新の1709のWindows10アップデートを経て,FS2004が安定して動いているのは,この構成でよかったのだと考えています。
Windows10は気むずかしいOSです
Windows10のprogramフォルダーは,Windows7に比べて格段に管理が厳しくなっています。
開発時期が古いプログラムは,programフォルダーにインストールすると動かないとの報告をよく聞きます。
苦肉の策として,C:ドライブに別フォルダーをもうけてそこにインストールするという方法をとることがあります。
私も,Windows7から10にアップデートしたのですが,前々からこの方法をとっていました。
気に入ったToolを,C:\Toolsというフォルダーにいれて使っていました。
プログラムフォルダーにアプリケーションをインストールする難しさ
FS関連のプログラムドキュメントを読むと,プログラムフォルダーにはインストールするなという指示があるものをしばしば見かけます。
未公開の機能や,障害は開発したマイクロソフト以外にはわからないからかもしれません。
Windows10のプログラムフォルダーは,鬼門といっていいほどインストールが難しく,管理が厳しい場所なのだと思います。
フライトシミュレータ専用ドライブを設けた理由
私は,Windows7時代からフライトシミュレーターを入れるドライブは,C:ドライブ以外に設定することにしていました。
その理由は,システムドライブはしょっちゅうバックグラウンド処理のためにアクセスされるため,フライトシミュレーターのようにディスクアクセスに負荷がかかるゲームを同じドライブに入れたのではゲームパフォーマンスが下がると判断したためです。
私のPCのディスク構成
私のディスク構成をご紹介します。
C:システムドライブとF:フライトシミュレーター用ドライブだけ256GBのSSDです。
頻繁に使うドキュメントは7200rpm常時回転型2TBのHDDに入れ,あまり頻繁にアクセスすることのないデーターストック用に5400rpmサーバー用6TBのHDDを取り付けています。
あと,TVビデオ録画用に1TBの古いHDDを取り付けています。
こういう構成にしたのは,二つの種類の異なるタスクを実行したときディスクアクセスが重ならないように配慮したためです。
FS2004はC:ドライブとは別のドライブにインストールする
FS2004はWindowsXP時代のゲームソフトです。
しかも,Windows10で動かすためには”NoCD”というパッチを当てる必要があります。
そういう課題のあるゲームは,プログラムフォルダーにインストールすることはリスクが大きすぎると考えられます。
また,先に説明した理由からC:ドライブのシステム管理アクセスによるゲームパフォーマンス低下を避けるという目的もあります。
Windows10へFS2004を新規インストールする
FS2004をWindows10に新規インストールするときの手順をまとめてみました。
1 ダイレクトXの最新バージョンが正しくインストールされているかどうか確認する。
また,インストールされているかどうか,わからないときは最新のDirectXをマイクロソフトのサイトからダウンロードして再インストールします。
2 Windows10にFS2004を新規にインストールするときは,C:ドライブ以外の場所にインストールする
C:とは別のドライブのルートフォルダーにFS2004というフォルダーを作ってインストールしてください。
3 FS2004のアップデートパッチを当てる。
4 NoCDを導入する。
私はこの方法でFS2004をインストールしましたので,インストールは完了するはずです。
FS2004が不調の時は,”fs9.cfg”の削除をしましょう
FS2004にいろんな設定をして,FS2004がおかしくなったとき設定をクリアする方法として提唱された方法です。
64bit版のWindows10では,”fs9.cfg”を見つけるのが少々面倒くさいのです。
フォーラムにも書いていますが,つぎのとおりです。
fs9.cfgのある場所は,Windows10ではわかりにくくなっています。
まず,エクスプローラーの表示オプションで,隠しファイルを表示するにチェックを入れます。C:\Users\username\AppData\Roaming\Microsoft\FS9を開けば,見つかるはずです。
usernameにはログインユーザーが入ります。
Windows10の最新アップデート1709対応について
私の場合は,何も対応しなかったのにも関わらず,アップデートが自動で完了していました。
FS2004などのゲームやデータを”C:”とは別のドライブに入れていたことが功を奏したといえると思います。
”C:”ドライブには,アプリケーションはOfficeとituneくらいしか入っていませんから,それが良かったのかもしれません。
ちなみに私のノートブックPCでは,3ヶ月近くたった今でも1709のインストールは失敗し続けています。
理由は不明です。
システムドライブには多数のデータを置かない
1709アップデートは,別バージョンのWindows10だとの表現をする方がいらっしゃいます。
それだけ,システム関係の構成が変化しているとおもわれるので,C:ドライブには余計なプログラムを置かない方が賢いのではないかと考えます。
私は,ディスクを壊してデータを失った経験から,データ保管の大切さが身にしみています。
システムドライブC:とデータドライブD:を分け,週1回のバックアップも別々のドライブに分けて行っています。
それだけ,システムドライブをシンプルに維持することが安定稼働につながると考えています。
FS2004をインストールする場合,ドライブを別にするのはもちろん,関連アドオンなども別ディスクに入れましょう。
そうすることが,来年にも予定されているWindows10の大型アップデートの準備になるかもしれません。
まとめ
これまでの私の経験から組み立てた自作PCの構成とその理由を説明しました。
結果的に「うまく動いている」というだけなのですが,参考にしていただければ幸いです。
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